AGA(男性型脱毛症)の治療法として、「AGA注射」(注入療法・メソセラピー)と「飲み薬」(内服薬:フィナステリドやデュタステリド)は、どちらも有効性が期待される選択肢です。では、どちらの治療法を選ぶのが良いのでしょうか?これは一概にどちらが優れていると言えるものではなく、それぞれのメリット・デメリット、そして患者さん自身の症状や希望、ライフスタイルによって最適な選択は異なります。飲み薬(内服薬)の最大のメリットは、その「手軽さ」と「実績」です。毎日決められた時間に服用するだけで良いため、継続しやすく、治療の負担が少ないと感じる方が多いでしょう。また、フィナステリドやデュタステリドは、長年にわたる臨床研究によって、AGAの進行抑制効果と安全性が比較的確立されています。費用面でも、ジェネリック医薬品を選択すれば、月々の負担を抑えることが可能です。しかし、デメリットとしては、ごく稀に性機能への影響などの「全身性の副作用」のリスクがあること、そして効果を実感するまでに数ヶ月以上の期間が必要となる場合があることが挙げられます。一方、AGA注射(注入療法)のメリットは、「有効成分を直接届けられる」ことによる効果の効率性や、「全身性の副作用のリスクが比較的低い」とされる点です。また、内服薬と比べて「効果の発現が早い」可能性も期待されます。他の治療法との併用で、より高い効果を目指せる点も魅力です。しかし、デメリットとしては、「施術時の痛み」を伴うこと、局所的な副作用(赤み、腫れなど)のリスクがあること、そして「費用が高額」になりがちであること、効果維持のために「定期的な通院が必要」であることが挙げられます。どちらを選ぶべきかは、個々の状況によります。例えば、副作用のリスクを極力避けたい方や、内服薬に抵抗がある方は、AGA注射を検討する価値があるかもしれません。一方、手軽に治療を始めたい方や、費用を抑えたい方は、まずは飲み薬から試してみるのが一般的です。また、飲み薬だけでは効果が不十分と感じる場合に、AGA注射を併用するという選択肢もあります。最も重要なのは、医師とよく相談し、それぞれの治療法の特性を理解した上で、自分に合った方法を選択することです。自己判断せず、専門家の意見を聞きながら、納得のいく治療を進めていきましょう。
— 薄毛 —
AGA治療は注射と飲み薬どちらが良い?
2024年6月9日