これは、私がミノキシジル配合の発毛剤（外用薬）を実際に1年以上使用してみた体験談です。あくまで個人の感想であり、効果の現れ方には差があることをご了承ください。私がミノキシジルを使い始めたのは、30代後半。若い頃からおでこが広い自覚はありましたが、ある時から明らかに生え際のM字部分が後退し始め、頭頂部もなんとなく薄くなってきたように感じたのがきっかけでした。ネットで色々と調べ、まずは市販のミノキシジル5%配合の発毛剤を試してみることにしました。使い始めは、正直言って半信半疑でした。本当にこんなもので髪が生えてくるのだろうか、と。最初の1ヶ月くらいは、特に変化を感じませんでした。それどころか、2週目くらいから、噂に聞いていた「初期脱毛」が始まったのです。シャンプーのたびに、いつもより多くの髪の毛が指に絡みつき、排水溝にも明らかに抜け毛が増えました。これは精神的にかなり辛かったです。「やっぱり効かないどころか、悪化してるんじゃないか」と、何度もやめようかと思いました。しかし、事前に調べていた情報や、薬剤師さんの「初期脱毛は効果の兆候でもある」という言葉を信じ、とにかく半年は続けてみようと決意しました。初期脱毛は1ヶ月半ほどで落ち着き、そこからは特に大きな変化のない日々が続きました。それでも、朝晩2回、欠かさず頭皮に塗布し、軽くマッサージすることを日課にしました。変化を感じ始めたのは、使用開始から5ヶ月ほど経った頃でしょうか。ふと鏡で生え際を見てみると、以前は産毛すらなかったM字部分に、細くて短い毛がうっすらと生えていることに気づいたのです。「えっ！？」と声が出ました。それは本当に微々たる変化でしたが、絶望しかけていた私にとっては、大きな希望の光でした。それからは、モチベーションも上がり、より丁寧にケアを続けるようになりました。1年が経過する頃には、その産毛は少しずつ太く、長くなり、M字部分の後退が以前ほど気にならなくなっていました。頭頂部も、完全ではありませんが、髪にコシが出て、地肌の透け感が少し改善されたように感じます。劇的な変化とは言えませんが、確実に良い方向に向かっているという実感があります。ミノキシジルは、すぐに結果が出る魔法の薬ではありません。初期脱毛という試練もあります。でも、諦めずに正しい使い方で継続すれば、効果は期待できるのだと、身をもって感じています。