ミノキシジルは、外用薬(塗り薬)として、発毛促進効果が認められているAGA治療薬です。血管を拡張して頭皮の血行を促進し、毛母細胞を直接活性化させることで、新しい髪の毛の成長を助けます。フィナステリドが「守り」の治療なら、ミノキシジルは「攻め」の治療と言えます。では、このミノキシジルの使用を中止すると、髪にはどのような影響があるのでしょうか。ミノキシジル外用薬の使用をやめると、その発毛促進効果は徐々に失われていきます。血行促進作用や毛母細胞への刺激がなくなるため、ミノキシジルによって維持されていた成長期の毛髪が、本来のヘアサイクルに戻ろうとします。その結果、ミノキシジルの効果によって生えていた、あるいは太く成長していた髪の毛が、再び細くなったり、抜け落ちたりし始めます。フィナステリドと同様に、使用中止後すぐに影響が出るわけではなく、一般的には中止してから数ヶ月程度で、抜け毛の増加や髪のボリュームダウンといった変化が現れ始めるとされています。そして、中止してから時間が経つにつれて、治療によって得られていた発毛効果は失われ、髪の状態は使用前の状態に戻っていくと考えられます。特に、ミノキシジルによって新たに生えてきた産毛や、太く成長した毛髪は、その効果がなくなると維持できずに抜け落ちてしまう可能性が高いです。フィナステリドとミノキシジルを併用していた場合、両方の使用を中止すれば、抜け毛抑制効果と発毛促進効果の両方が失われるため、より早く、そして顕著に薄毛が再び進行する可能性があります。ミノキシジルもフィナステリドと同様に、継続して使用することで効果を維持する薬剤です。自己判断で使用を中止すると、せっかく得られた効果が無駄になってしまう可能性があることを理解しておきましょう。
— AGA —
ミノキシジル使用中止の影響とは?
2022年8月10日