数年前から、ふとした時に枕につく髪の毛の量が増えたように感じ、鏡を見るたびに生え際の後退が気になり始めました。最初は気のせいかと思いましたが、明らかに以前より抜け毛が増えている事実に直面し、本格的に抜け毛予防に取り組む決意をしました。まず私が見直したのは、日々のシャンプー習慣です。以前は洗浄力の強さを重視してシャンプーを選んでいましたが、頭皮への負担を考え、アミノ酸系の優しい洗浄成分のものに切り替えました。洗い方も、爪を立てずに指の腹で優しくマッサージするように心がけ、すすぎ残しがないように時間をかけるようにしました。シャンプー後は、すぐにドライヤーで乾かすことも徹底しました。濡れたまま放置すると雑菌が繁殖しやすく、頭皮環境に良くないと考えたからです。ドライヤーの熱も髪や頭皮にダメージを与える可能性があるため、温風と冷風を使い分け、頭皮からある程度離して乾かすように工夫しました。次に、食生活の改善です。外食やコンビニ食が多かったのですが、髪の毛の主成分であるタンパク質や、髪の成長を助けるビタミン、ミネラルを意識的に摂取するようにしました。特に、亜鉛や鉄分、ビタミンB群などが不足しないよう、レバーや牡蠣、緑黄色野菜、ナッツ類などを積極的に食事に取り入れました。サプリメントも補助的に活用しましたが、基本はバランスの取れた食事を心がけました。そして、意外と効果を感じたのが睡眠の質の向上です。以前は夜更かしが多く、睡眠時間も不規則でしたが、毎日決まった時間に寝起きし、最低でも６時間は睡眠時間を確保するようにしました。寝る前のスマートフォンの使用を控え、リラックスできる環境を整えることで、深く質の高い睡眠をとれるようになり、朝の目覚めも良くなりました。これらの生活習慣の見直しを地道に続けるうちに、徐々に抜け毛の量が減ってきたように感じています。もちろん、すぐに劇的な変化があったわけではありません。しかし、諦めずに継続したことで、髪にハリやコシが戻ってきたような実感もあります。抜け毛予防は一朝一夕にはいきませんが、日々の小さな積み重ねが大切だと、自身の体験を通して強く感じています。