20代で薄毛が気になり始め、女性用育毛剤の使用を考えている方も多いと思いますが、育毛剤だけに頼るのではなく、日々の生活習慣全体を見直すことが、健やかな髪を育む上で非常に重要です。髪の毛は、体の中から作られるものです。そのため、毎日の食事が髪の健康状態に大きく影響します。髪の主成分であるタンパク質はもちろんのこと、そのタンパク質の合成を助ける亜鉛、頭皮の血行を促進するビタミンE、新陳代謝をサポートするビタミンB群、そして抗酸化作用のあるビタミンCなど、バランスの取れた栄養摂取を心がけましょう。特に、無理なダイエットによる栄養不足は、薄毛の大きな原因となります。肉、魚、卵、大豆製品、緑黄色野菜、ナッツ類などを意識して、多様な食材をバランス良く摂ることが大切です。次に、質の高い睡眠です。髪の成長を促す成長ホルモンは、主に睡眠中に分泌されます。特に、入眠後の最初の深いノンレム睡眠時に多く分泌されると言われています。毎日決まった時間に寝起きする、寝る前のスマートフォンやパソコンの使用を控える、カフェインの摂取を避けるなど、質の高い睡眠を確保するための工夫を取り入れましょう。最低でも6時間以上の睡眠時間を確保することが理想的です。ストレスケアも欠かせません。過度なストレスは自律神経のバランスを乱し、頭皮の血行不良を招きます。自分なりのストレス解消法を見つけ、上手に気分転換を図ることが大切です。軽い運動、趣味の時間、友人との会話、アロマテラピー、瞑想など、リラックスできる時間を作ることを意識しましょう。適度な運動は、ストレス解消だけでなく、全身の血行促進にもつながり、頭皮環境の改善にも役立ちます。ウォーキングやヨガ、ストレッチなど、無理なく続けられる運動を取り入れてみてください。そして、日々のヘアケアの見直しも重要です。洗浄力の強すぎるシャンプーを避け、自分の頭皮タイプに合ったものを選びましょう。洗い方も、爪を立てずに指の腹で優しくマッサージするように洗い、すすぎ残しがないように丁寧に。ドライヤーも、頭皮から離して温風と冷風を使い分けるなど、熱によるダメージを最小限に抑える工夫が必要です。育毛剤はあくまでサポート役と考え、こうした生活習慣全体の改善に取り組むことが、根本的な薄毛対策となり、健やかな髪を育むための土台となるのです。
— 薄毛 —
髪は生活から!薄毛対策のヒント
2020年8月17日