市販の女性用育毛剤をしばらく使ってみたけれど、なかなか効果が感じられない、あるいは抜け毛が以前より増えている気がする。そんな時は、自己判断でケアを続けるのではなく、一度専門医に相談することを強くお勧めします。20代女性の薄毛の原因は多岐にわたり、自分では気づかない病気や原因が隠れている可能性もあるからです。薄毛や抜け毛の相談ができるのは、主に「皮膚科」または「薄毛治療専門クリニック」です。どちらを受診すべきか迷うかもしれませんが、まずは身近な皮膚科に相談してみるのも良いでしょう。皮膚科では、頭皮の状態を診察し、脂漏性皮膚炎や接触皮膚炎などの皮膚疾患が原因でないかを確認してくれます。また、円形脱毛症などの自己免疫疾患の可能性も診断できます。もし、これらの病気が原因であれば、その治療を保険適用で受けることができます。原因となる病気が治れば、抜け毛の症状も改善される可能性があります。特に、急に抜け毛が増えた場合や、特定の箇所だけが抜けるといった症状がある場合は、早めに皮膚科を受診しましょう。一方、明らかな皮膚疾患がなく、ホルモンバランスの乱れや生活習慣、あるいはFAGA(女性男性型脱毛症)などが疑われる場合は、薄毛治療を専門とするクリニックへの相談が有効です。専門クリニックでは、より詳細な頭皮診断(マイクロスコープなど)や血液検査(ホルモン値や栄養状態のチェックなど)を行い、薄毛の原因を多角的に特定しようとします。そして、その原因に基づいた、より専門的な治療法(内服薬、外用薬、注入療法など)を提案してくれます。ただし、専門クリニックでの治療は自由診療となることが多く、費用が高額になる場合もあるため、事前に治療内容や費用について十分に確認することが重要です。自己判断で育毛剤を選び続けたり、効果のないケアを続けたりすることは、時間とお金の無駄になるだけでなく、適切な治療の開始を遅らせてしまう可能性もあります。特に、進行性の脱毛症の場合、早期に適切な対策を始めることが、改善への鍵となります。インターネットの情報や口コミだけに頼らず、専門家の目で正確な診断を受け、自分に合った適切なアドバイスや治療法を知ることが、悩みを解決するための最も確実な方法と言えるでしょう。一人で悩まず、勇気を出して専門医に相談してみてください。
— 薄毛 —
自己判断は危険?専門医に相談を
2024年4月14日