手軽にタンパク質を補給できるプロテインですが、摂取する際にはいくつかの注意点や、起こりうる副作用のリスクについても知っておく必要があります。正しく理解し、適切に利用することが大切です。まず、最も注意したいのが「過剰摂取」です。前述の通り、タンパク質も摂りすぎると体に負担がかかります。過剰なタンパク質は、体内でエネルギーとして使われなかった場合、脂肪として蓄積され、体重増加の原因となる可能性があります。また、タンパク質を分解する過程で窒素化合物が生成され、これを尿として排泄するために腎臓に負担がかかります。長期的な過剰摂取は、腎機能の低下を招くリスクも指摘されています。特に、元々腎臓に疾患のある方は、プロテインの摂取について必ず医師に相談してください。次に、「消化器系の不調」です。プロテインの種類によっては、体質に合わない場合があります。特にホエイプロテインやカゼインプロテインは牛乳由来のため、乳糖不耐症の方が摂取すると、お腹がゴロゴロしたり、下痢や腹痛を起こしたりすることがあります。また、一度に大量に摂取すると、消化不良を起こして胃もたれや吐き気を感じることもあります。最初は少量から試したり、植物性のソイプロテインを選んだり、水や牛乳で割る量を調整したりするなどの工夫が必要かもしれません。「アレルギー」にも注意が必要です。牛乳アレルギーの方はホエイやカゼイン、大豆アレルギーの方はソイプロテインを避ける必要があります。製品によっては、卵や小麦など他のアレルゲンを含む場合もあるため、アレルギー体質の方は原材料表示を必ず確認しましょう。また、プロテイン製品に含まれる「添加物」にも目を向けたいところです。人工甘味料や香料、着色料などが含まれている製品も多くあります。これらの添加物が気になる方や、体に合わないと感じる方は、できるだけ添加物の少ない、シンプルな成分の製品を選ぶのがおすすめです。プロテインは薬ではなく食品ですが、このように体への影響も考慮する必要があります。自分の体調をよく観察しながら、摂取量や種類を調整し、もし何らかの不調を感じた場合は、摂取を中止して医師や専門家に相談するようにしましょう。
— かつら —
注意点!プロテイン摂取と副作用リスク
2020年4月17日