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ケトコナゾールシャンプーはどう使う?

頭皮のフケやかゆみに悩まされている方の中には、その原因が脂漏性皮膚炎であり、ケトコナゾール配合のシャンプーを勧められた、あるいは使用を検討している方もいらっしゃるかもしれません。このシャンプーは、原因菌の一つであるマラセチア菌の増殖を抑えることで症状を改善する医薬品(または医薬部外品)ですが、その効果を正しく得るためには、適切な使い方を理解しておくことが重要です。まず、使用頻度についてです。製品によって推奨される頻度は異なりますが、一般的には、治療目的で使用する場合は週に2回程度から開始し、症状の改善が見られたら、予防目的で週に1回や2週間に1回などに頻度を減らしていくことが多いようです。毎日使用するものではない場合が多いので、必ず製品の説明書や医師・薬剤師の指示を確認してください。通常のシャンプーと併用する場合は、ケトコナゾールシャンプーを使用しない日に、普段お使いのシャンプーを使用します。次に、具体的な使い方です。まず、髪と頭皮をぬるま湯で十分に予洗いします。予洗いで汚れや皮脂をある程度落としておくことで、シャンプーの泡立ちが良くなり、有効成分が頭皮に行き渡りやすくなります。次に、適量のケトコナゾールシャンプーを手に取り、よく泡立ててから髪と頭皮に塗布します。爪を立てずに指の腹を使って、頭皮全体を優しくマッサージするように洗います。特に、フケやかゆみが気になる部分には、泡を行き渡らせるように意識しましょう。ここでのポイントは、泡立てた状態で「しばらく放置する」ことです。製品によって推奨される放置時間は異なりますが、通常3分から5分程度、泡を頭皮につけたままにして、有効成分であるケトコナゾールが頭皮に浸透する時間を確保します。この間に、体が冷えないように注意しましょう。時間が経ったら、すすぎ残しがないように、ぬるま湯で十分に洗い流します。特に、髪の生え際や耳の後ろなどはすすぎ残しやすいので、念入りに行いましょう。洗い流した後は、必要であればコンディショナーやリンスを使用しますが、頭皮には直接つけず、毛先中心に使用するのがおすすめです。ケトコナゾールシャンプーは医薬品(または医薬部外品)ですので、漫然と使い続けるのではなく、症状が改善しない場合や、使用中に刺激感、赤み、かゆみなどが現れた場合は、医師または薬剤師に相談することが大切です。