毎日少しずつ髪の毛が抜けるのは自然なことですが、その量が明らかに増えてきた場合、日々の生活習慣が影響している可能性を考えてみる必要があります。私たちの体は、食べたもの、睡眠の質、ストレスの度合いなど、日々の生活の積み重ねによって作られており、それは髪の毛の健康にも直接的に関わっています。まず見直したいのが「食生活」です。髪の主成分はタンパク質であり、これが不足すると髪は細く弱々しくなります。また、髪の成長には亜鉛や鉄分といったミネラル、そしてビタミン類が不可欠です。外食やコンビニ食が多く、栄養バランスが偏った食事を続けていると、髪に必要な栄養素が不足し、抜け毛が増える原因となります。特に、過度なダイエットは禁物です。次に「睡眠」です。髪の成長を促す成長ホルモンは、主に睡眠中に分泌されます。睡眠不足が続くと、成長ホルモンの分泌が減少し、髪の成長サイクルが乱れてしまいます。また、睡眠不足は自律神経の乱れにもつながり、頭皮の血行不良を招くこともあります。質の高い睡眠を十分にとることが大切です。「ストレス」も抜け毛の大きな要因です。過度なストレスは、自律神経のバランスを崩し、血管を収縮させて頭皮の血行を悪化させます。また、ホルモンバランスにも影響を与え、抜け毛を助長することがあります。ストレスを溜め込まず、適度な運動や趣味などで上手に発散することが重要です。「運動不足」も血行不良の原因となります。デスクワーク中心で体を動かす機会が少ない方は、意識的に運動を取り入れ、全身の血流を改善するように心がけましょう。「喫煙」も髪にとってはマイナスです。タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させ、頭皮への血流を悪化させます。また、ビタミンCなどの栄養素も破壊してしまいます。これらの生活習慣は、一つ一つは小さなことかもしれませんが、積み重なることで髪の健康に大きな影響を与えます。最近抜け毛が増えたと感じる方は、まずご自身の生活習慣を振り返り、改善できる点がないか探ってみてください。生活習慣を整えることは、特別なケアを始める前の、最も基本的な抜け毛対策と言えるでしょう。
— かつら —
生活習慣が招く?抜け毛を増やす要因
2023年9月11日